菩薩像を売りたい!買取相場と少しでも高く売る方法をご紹介!
自宅にあった菩薩像をどうしても売りたいという方は、菩薩像の買取相場をご存知でしょうか。知らずに査定に出すと、素人だからと安い価格を提示されてしまうこともあるのです。菩薩とは一体どのような存在なのか、そして菩薩像はいくらで売れるのか、高額買取が期待できるテクニックも合わせて紹介します。
そもそも菩薩とは
菩薩とは、仏教における仏の位の一つとされています。
■悟りを開くために修行中の存在
菩薩というのは略語で、正式名称は菩提薩タ(ぼだいさった)です。仏になるためにはさまざまな修行をこなす必要がありますが、菩薩はその修行途中にいる存在といえます。
具体的に修行によって目指すのは悟りを開くことです。仏教における悟りを開くとは、煩悩を捨ててありのままを受け入れ、穏やかな心ですべてを見つめている状態を指します。
菩薩と如来の違い
菩薩と如来の違いは、仏としての地位にあります。
■仏の中では如来が一番偉い
如来は、仏の中でも一番地位が高いとされているようです。その理由として、如来になるためには悟りを開くことが必要だからです。悟りを開くためには厳しい修行にも耐え、悩みに負けない達観した精神に至らなければなりません。悟りを開いた存在として仏の頂点に立ち、辛い状況にある人々を救ってくださるとされています。
■菩薩はまだ如来に到達していない
はじめに紹介したように、菩薩は悟りを開くために修行中の身です。つまり如来になることを目指しているため、如来よりも地位が低いことになります。如来と菩薩の大きな違いは、この地位の違いにあります。
■菩薩のほうが派手な見た目
奈良の大仏、と聞いてイメージする仏像が、如来の姿です。石のような丸い玉を何個も頭につけて、装飾品は付けず、布を巻いています。対して菩薩は、頭に冠をつけていたり、髪型にも特徴があったりと如来より派手です。これはまだ悟りを開く前の姿であることと、菩薩の姿が釈迦を表現しているからという理由があります。
仏像はどれも、仏教を開いた釈迦の姿をしています。如来は出家して悟りを開いた姿、菩薩は出家前のインドの王子だった姿をしているのです。そのため菩薩は装飾品などを付けて、派手な格好をしています。如来と菩薩の立ち位置に関連した見た目の違いも、2つを比較するポイントです。
菩薩像の買取相場
菩薩像の買取相場を知る前に、仏像自体の買取相場を知っておく必要があります。
■仏像の素材が重要
素材が金の仏像が、すべての仏像の中で一番高額で買取してもらえます。100万円単位のやりとりも期待できるので、買取を依頼する価値があるといえるでしょう。
次に高いのは青銅です。数十万円単位でのやりとりが期待できます。素材が木になると一気に価値が下がり、5万円を下回る場合が多いでしょう。しかし素材だけで仏像の価値は決まらず、また素材が高価でも保存状態に問題があれば価値は変動してしまいます。プロの査定でしっかり見極めてもらうのが安心です。
■仏像の作者や作られた年代
時計やバイオリンなど、古いものには高い価値があるというのは誰でもイメージがつくでしょう。仏像も同じで、古い作品にはかなり高額な買取価格がついたという事例もあります。
また有名な仏師が手掛けた作品であればさらに価値が高まるので、仏師の署名など作者が確認できる記載が箱や仏像本体にあるか確認してみましょう。ただあまりにも古くなっていて壊れている場合などは、買取価格にも影響してしまうかもしれません。
菩薩像を高く売る方法
菩薩像をより高額買取してもらうための方法を紹介します。
■保管をしっかりする
日頃から徹底した管理を行って、破損や汚れがないように状態を保ちましょう。無理にこすったりすると逆に傷が残ることもあるので注意が必要です。菩薩像の素材に合わせて優しく扱って、少しでも経年劣化を防ぐと買取価格も上がります。
■買取業者をいくつか比較する
ひとつの買取業者だけに査定を依頼してしまうのは危険です。中にはもっと高額買取してくれるはずなのに、不当な価格で買取をしようとする業者もあります。専門性が高く実績もある業者を見極めるのは難しいため、いくつか気になる業者をピックアップしてそのすべてに査定を依頼しましょう。
査定額にばらつきがあり、正しい金額を提示していない業者があるかもしれません。査定は無料で行っているというところがほとんどのため、面倒でも複数の業者に依頼することをおすすめします。
■仏像の付属品を破棄しない
仏像を購入した際の付属品は、捨てずにとっておきましょう。どんな小さな付属品でも、すべてが揃っていると買取価格は一気に高くなります。購入時の付属品をしっかり保管していなくても買取はしてもらえますが、価格は下がってしまいます。
菩薩は悟りを開くために修行中の存在で、如来と比較すると仏としての位や身なりに違いがあるようです。菩薩像を含め仏像は素材や作られた年代、作者によって買取価格が異なる品物です。買取業者によっては悪質な買取価格を迫る場合もあるため、複数の買取業者に査定を依頼してから買取へ進むのがよいでしょう。