人気の仏像と買取相場

仏像の種類
仏像には、大きく分けて4つの種類があり、序列が高い順に「如来(にょらい)」「菩薩(ぼさつ)」「明王(みょうおう)」「天部(てんぶ)」となっています。
如来はお釈迦様が悟りを開いたあとの姿なので、衣をまとっただけの質素な姿をしています。具体的には「薬師如来」や「阿弥陀如来」などがあります。
菩薩はお釈迦様が修行中で王子だったころの姿なので、冠や首飾り、イヤリングなどの装飾品を身に着けています。具体的には「弥勒菩薩」や「観音菩薩」などがあります。
明王は如来が姿を変えて人々を救う姿なので、すごい形相をしています。具体的には「不動明王」や「愛染明王」などがあります。
天部は古代インドの神々がベースになっており、多種多様です。具体的には「弁財天」や「帝釈天」などがあります。
その他、聖徳太子や鑑真、空海(弘法大師)など、仏教を布教したり、支えたりした高僧を表現した仏像もあります。
それぞれの仏像ごとに意味や役割があり、ご利益が異なります。自分の託したい願いによって、選ぶ仏像が変わるというわけです。
仏像の買取相場
後述しますが、仏像の買取金額はその素材や製作者(仏師)などによって左右されるというのが大前提としてあります。
たとえばある買取店では、著名な仏師・高村光雲の純金の仏像を約74万円で買い取った実績があります。また別の買取店では、中国の銅製仏像をなんと3000万円で買い取った実績があります。
ただ、すべての仏像がここまで高額というわけではなく、数千円~数十万円程度が相場となっています。高額買取となるポイントについてはこのあと解説しますので、参考にしてみてくださいね。
ポン
- 仏像は「如来」「菩薩」「明王)」「天部」の4種類
- それぞれの仏像ごとに意味や役割があり、利益が異なる
- 買取相場は数千円~数十万円程度となっているが、素材や製作者によって左右される
高価買取のポイント

ポイント①年代や製作者
一般的な骨董品同様、仏像も作られた年代や製作者(仏師)によってその価値が変わります。
そもそも日本に仏教が伝わったのは6世紀半ば。その頃の仏師と言えば、法隆寺の釈迦三尊像などを製作した鞍作止利(くらつくりのとり)が有名です。
仏教の中でも、浄土真宗や日蓮宗など新しい宗派が作られるようになった鎌倉時代には、東大寺金剛力士像を製作した仏師、運慶・快慶がいます。
江戸時代前期に活躍した仏師と言えば、生涯で12万体もの仏像を製作したと言われている円空です。その多くが寺社や個人の所蔵で現在までに5,300体ほどが発見されており、今後も見つかる可能性があると考えられています。
近代であれば、上野公園の西郷隆盛像を製作した高村光雲などが有名。光雲はもともと仏師でしたが、明治時代の廃仏毀釈により仏師としての仕事がなくなり、彫刻家として活躍した人物です。
円空や光雲などの有名な仏師が残した仏像は、現在も高値で取引されています。人気の高い仏像なだけあって偽物も数多く出回っていますが、本物の場合は間違いなく高価買取が期待できるでしょう。
ポイント②仏像の素材
ひとくちに仏像と言っても、さまざまな種類があります。
そのひとつが素材の違いです。仏像に使われる素材として具体的には、木材・金属(銅など)・石材・粘土・漆などが挙げられます。
白檀(びゃくだん)など、希少価値の高い素材で作られている仏像であれば、当然買取価格も高くなります。
また、骨董品としての仏像ではなく、仏壇などに飾られる仏具としての仏像であれば、金で作られているものもあります。そのような場合、金そのものの価格も仏像の買取価格に反映されます。
ご存知の方も多いと思いますが、金の相場は日々変動します。金でできた仏像をお持ちの場合は、金相場が高騰しているタイミングで売却するのが良いでしょう。
ポイント③保存状態
高値で買取をしてもらうには、いかに保存状態が良好かがポイントになります。腐っていたり、錆びていたり、欠けていたりするものは買取価格が下がる要因になりますので、保存状態には注意してください。
ただし、むやみに掃除するのはやめましょう。誤った方法で手入れをしたことで、かえって仏像を傷めてしまうかもしれません。
汚れが気になるようであれば、軽くはらって落とせるほこりを掃除する程度にとどめておきましょう。
また、仏像の多くは製作されてからすでに長い年月が経過しています。適切に保存していない場合、時間の経過とともにより劣化が進んでしまうかもしれません。
仏像に限らず、骨董品をお持ちの方は「将来的にもっと値段が上がるかもしれないから、まだ売らずに取っておこう」と思う方も少なくありません。しかし劣化が激しい場合、当然価値も下がってしまいます。
ですから、いずれ売りに出したいと思っているのであれば、なるべく早いほうが高値で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
ポイント④付属品の有無
箱などの付属品がある場合は、必ずすべて揃えてから鑑定に出しましょう。箱に落款が押してある場合などは、年代や製作者、真贋鑑定にとって重要なポイントとなります。
よく読めない文字が書いてある紙切れも、その仏像の価値を証明する説明書かもしれません。また、故人がその仏像の価値を理解して所持していた場合には、別の場所に鑑定書が保管されているケースもありますので、あらかじめ確認しておくようにしてください。
また、仏像を複数所持している場合は、1体のみを査定に出すよりも、まとめて出したほうがお得です。個々の仏像の値段は安くても、まとめて出すことで高値で買取をしてもらえる場合があります。
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- 年代や制作者によって価値が変わり、本物の場合は間違いなく高価買取が期待できる
- 希少価値の高い素材で作られている仏像は買取価格も高くなる
- 誤った方法で手入れをするとかえって仏像を傷つける可能性がある
- 付属品がある場合はすべて揃えてから鑑定に出す
仏像を買い取ってもらう方法とは?

ネットオークション
ネットオークションとは、インターネット上で行われる競売(オークション)のこと。Yahoo! JAPANが運営する「ヤフオク!」が代表的です。
インターネットを利用するため、時間や場所に関係なく誰でも出品することができます。近所に買取店がないという人や、買取店に行く時間がない人のニーズに合ったサービスと言えるでしょう。
販売価格を自由に設定することができますし、自分ではいらないものであっても、ほしいと思う人が思わぬ高値で落札してくれる場合もあるというのがメリットです。
ただし、落札者が現れない限り売却することはできません。また、写真を撮って商品の説明文を入力するなど、出品作業に手間がかかるというデメリットがあります。
無事に落札されても、仏像のようなデリケートなものを普通の宅配便で送るわけにはいかないですから、送料も高額になってしまいます。
フリーマーケット
ネットオークションと似ているものとして、「メルカリ」などのフリマアプリがあります。
入札によって価格が競り上がっていくネットオークションとは異なり、フリマアプリは出品者が設定した値段や条件で、購入してくれる人が現れるまで待つシステムになります。
デメリットとしてはネットオークションと同じで、ほしい人が現れるまで売却できない点や、送料が高額になってしまう点が挙げられます。
インターネット上のフリーマーケットがフリマアプリですが、パソコンやスマートフォンの操作が苦手な場合、一般的なフリーマーケット(蚤の市)に出店したいと思う人もいるかもしれません。
仏像や古美術品などが販売される骨董市は全国で定期的に開催されており、若い世代にも人気が高いイベントです。
しかし骨董市に出店をする場合、「古物商許可証」が必要になるケースがほとんどです。無資格にもかかわらず出店した場合、逮捕される可能性もあるので注意しましょう。
質屋
質屋とは、品物を担保にお金を借してくれる業者のことで、日本では鎌倉時代に始まったとも言われる伝統的な金融業です。
お金を返せば品物を取り戻すことができますし、品物を諦めればお金を返す必要はない(=質流れ)というシステムになっています。
同じ品物でも、質入れと買取では査定額が異なり、質入れのほうが買取と比べて低い金額になるのが一般的です。と言うのも、お金が返ってこないこと(質流れになること)を想定して金額を設定するためです。
質流れとして品物を販売する際、売れなければ値を下げてでも売る努力をしなければなりませんから、質入れの時点であまり高額の査定をするわけにはいかないんですね。
ですから、質屋は品物を取り戻す意思がない場合にはあまりおすすめとは言えません。一時的に現金が必要だが、完全には手放したくないという場合に利用するのが良いでしょう。
買取業者
専門の買取業者の場合、プロが査定してくれるというメリットがあります。きちんと価値を理解してくれるので、他の方法に比べて、最も高額で買取をしてもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
デメリットとしては、近くに店舗がなかったり、持ち運びが難しかったりする場合に、買取を依頼できない可能性があるという点です。
ただ、メール査定や出張買取などを実施している業者も多いので、必ずしも直接店舗に出向かなければならないわけではありません。
仏像の価値や真贋が分かる人は多くないので、ネットオークションやフリマアプリなど専門家を介さない取引では損をする可能性が高くなります。
逆に、質屋や買取業者などきちんとプロが査定してくれる場合は、自分が思っていた以上の高値がつく場合もあります。その上でより高額での買取を希望するのであれば、質屋よりも買取業者がおすすめと言えます。
ポン
- ネットオークションは時間や場所関係なく出品でき、販売価格を自由に設定できる
- フリーマーケットは値段や条件を設定し、購入してくれるまで待つ
- 質屋は仏像を完全に手放したくないが、一時的に現金が必要な場合に利用するのがおすすめ
- 買取業者はプロが査定してくれるため高額での買取を期待できる
買取業者の選び方

買取実績があるかどうか
仏像の買取を行っている買取店の中でも、仏像や骨董品だけを取り扱う専門業者と、さまざまなジャンルのものを総合的に取り扱うチェーン店があります。
仏像の買取ができる業者であればどのような業者でも構いませんが、買取実績があるかどうかは確認しておくようにしましょう。
表向きでは「仏像の買取ができます」と謳っている業者であっても、実際に買取をした実績がない業者も存在します。特にチェーン店のうちの一部は「何でも買い取ります」と宣伝することによってお客を集め、実際には貴金属などほかの品物を買い取ることを目的にしている悪質な業者もあります。
具体的に言うと、仏像の買取のために家まで見に来てもらったはずなのに、「貴金属はないか」と執拗に迫られ、売るつもりのなかった貴金属だけを安く買いたたかれるというケースが挙げられます。
もちろん、チェーン店がすべて悪徳業者というわけではありません。しかしこのような被害に遭わないためには、きちんと仏像の買取実績があるかどうかを確認する必要があります。
チェーン店or専門店
専門店の場合、品物ごとに買取金額を決定するという買取方法であることがほとんどです。しかしチェーン店の場合1点1点の金額ではなく、「1kgでいくら」「〇個でいくら」のように、量によって金額が変わる買取方法を採用している業者もあります。
そのような買取方法では、どんなに貴重な仏像であっても、小さかったり軽かったりした場合は、かなり安い金額にしかなりません。
また、高額買取のためにもともと売るつもりのなかったものまでまとめて売ってしまい、後悔することもあるでしょう。仏像1つだけでも適正な値段で買取してもらいたいのであれば、きちんと1つ1つ査定してくれる専門店がおすすめです。
また、買取業者というのは、買い取った品物を買取金額より高い金額で再販売することで利益を得ています。ですから、なるべく安い金額で買い取ったほうが、利益を出しやすいというわけです。
目利きに自信のある専門店であれば、高い金額で買い取っても損をする可能性が低いため、適正な金額での買取が可能です。しかし目利きに自信のないチェーン店の場合、偽物を買取してしまう可能性を排除しきれず、リスク回避の意味もあって安い金額での買取しかできないのです。
専門の鑑定士がいるか
仏像を適正な値段で買取をしてもらえるかどうかは、その買取店に専門の鑑定士がいるかどうかで判断することができます。
しかし、たとえ店舗に何人か専門の鑑定士が在籍していたとしても、必ずしもその人が自分を担当してくれるとは限りません。特に大手チェーン店などでは、出張買取は専門知識のない別のスタッフが担当するというケースもあります。
一方で、専門店は会社の規模こそ小さいかもしれませんが、査定を担当するスタッフがすべて専門知識を持った鑑定士であることも少なくありません。
とは言え、小規模な専門店であればどこでもいいというわけではありません。専門の鑑定士の中にも、経験やスキルが豊富な人もいれば、そうではない人もいるでしょう。
仏像の買取実績があり、専門の鑑定士が在籍している買取業者はいくつもあります。その中からさらに、実際に査定を依頼する業者を選ぶときには、利用した人の口コミや評判なども参考にするとよいでしょう。
ポン
- 仏像の買取実績があるかどうかを確認する
- チェーン店よりも1つ1つの仏像を丁寧に査定してくれる専門店がおすすめ
- 経験やスキルが豊富な専門の鑑定士が在籍している買取業者を選ぶといい
まとめ
仏像の高価買取におすすめの買取業者をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。仏像を高値で買取してもらうには、適正な価格をしっかりと見定めてくれる業者を選ぶことが大切です。
業者の中には仏像の価値を正しく理解せず、安い価格での買取となってしまうところもあります。そのような業者に頼むと満足のいく売却に繋がりません。
もちろんここで紹介した業者は、仏像に詳しく買取実績も豊富な業者のみとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
業者を選ぶときはこのようなサイトも参考にして、しっかり調べてから依頼しましょう。