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仏像について知りたいなら押さえておきたい!仏と神の違いを解説

公開日:2023/01/15  


日本では、仏と神が混在している状態が長く続いていたため、今でもその違いがよく理解できていない方も多いと思います。というより日本人自体は仏と神に対する考え方がおおらかなのかもしれません。しかし、厳密にいえば、仏と神はまったく異なる存在なのです。今回は、仏と神の違い、仏像を見るときのポイントなどについて解説します。

そもそも仏とは

仏とは、仏教で悟りを開いた人のことです。初めて仏になった人は、釈迦牟尼と呼ばれています。

釈迦牟尼の誕生

紀元前のインドに実在したゴータマ・シッダールタという男性が、人間の「生老病死」からの苦しみを取り除こうとして厳しい修行の末、とうとう悟りを得、仏(仏陀)となりました。釈迦族の王子だった彼は「釈迦牟尼(しゃかむに)=釈迦族の聖者」とも呼ばれ、この釈迦牟尼=仏陀が説いた教えが仏教です。仏教の教えにより、釈迦牟尼のように修業を積み、悟りを開いた人はすべて仏となります。

日本における仏

非常に厳しい修行の末に達する境地こそが仏の状態ですから、私たちのような凡人ではそうそう簡単には至ることができません。ところが日本では、ただ「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで死後には仏になれるという教えが生まれました。

これは民衆に仏教の教えを広め、人々の病んだ心を救うために、あの世へ行けばいずれは仏になれるという考え方(宗派)が生まれたからです。そのため、亡くなった人も仏と呼び、丁重に弔います。死者に対する日本人の考え方は、日本で生まれた仏教の教えから来ていると考えられます。

神様との違い

人が達することのできる仏とは違い、神はこの世界を創造した絶対的な存在であり、人が修行を積んでも決してなることはできません。また、仏は人々を悟りに導く存在ですが、神は人々に恐れ祀られ、時には人々に罰を下す存在だといえるでしょう。

八百万の神々

日本においては「八百万(やおよろず)の神」と表現されるように、多くの神が存在しています。神は万物に宿ると考えられ、人智では計り知れない力を持った存在として畏怖され、崇拝されてきました。山や川、岩や樹、動物がご神体としてお祀りされている神社は日本国内に多数あります。

食べ物を粗末にすると罰が当たるといわれるのも、自然神への畏怖の表れです。自然に対して、とても優しくて、かつ崇敬と恐れを忘れないという日本独特の姿勢は、昔から続いてきた神々との接し方に根差していると考えられます。

日本の神様は多種多様

日本において、神として思い浮かぶのは「天照大神(あまてらすおおみかみ)」「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」や稲葉の白うさぎで有名な「大国主命(おおくにぬしのみこと)」などではないでしょうか。いずれも日本の国を創造した神として知られていますが、実はもっとさまざまな種類の神がいるのです。

長い間大切に使われてきた道具は「付喪神(つくもがみ)」という神になります。民俗信仰から生まれた神や数百年以上生きている大木や神秘的な形状をした磐が神として祀られていることも珍しくありません。実は、例外的に神となった人もいるのです。

神として祀られた人物

日光東照宮にお祀りされている神・東照大権現は徳川家康です。明治神宮は明治天皇がお祀りされています。これらは歴史的にその時代を代表するような功績を残した人物が神となったもので、ほかに怨霊として恐れられた人物を鎮めるためにお祀りしたものもあります。

京都の北野天満宮の菅原道真や上御霊神社に祀られている崇道天皇(早良親王)ほか数柱、崇徳上皇をお祀りした白峰神宮、神田明神には大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)という日本創世の神とともに、平将門がお祀りされています。

人は神にはなれないが仏にはなれる

とても強い怨みを持って亡くなった人物や偉大な功績を残した人物が神としてお祀りされることはありますが、それはまれな例です。基本的には、人が神になることはあり得ません。しかし、仏になれる可能性はあります。釈迦牟尼が説いた教えを守り、厳しい修行をすることで、たとえ困難な道だとしても生きながら仏になれるかもしれないのです。

悟りを導く仏たち

仏といっても寺院に行くとさまざまな姿をした仏(仏像)がいいます。これは、人々を悟りの道へ導くために救いの手を差し伸べるためなのです。人を救うための仏には、大きく分けて4つの役割があり、それぞれに仏の姿が異なっています。それが

・如来
・菩薩
・明王
・天

と呼ばれる仏たちです。それぞれを表す仏像の姿と役割を簡単に説明します。

如来

如来とは、悟りを開き仏陀になった存在です。その姿は法衣をまとっただけの質素な姿です。頭髪は、螺髪(らはつ)という少し盛り上がったような形になっています。

菩薩

菩薩は本来なら悟りを開き仏になれるのに、人々を救うために悟りに達する直前でとどまっている存在です。悟りを開く前、出家前は王子だった釈迦の姿がモデルとなっており、インドの貴族のような華麗な格好が特徴です。長い髪を結いあげた頭には宝冠をかぶり、きらびやかな装飾品をまとい、人々を悟りの世界へと導いてゆきます。ただ地蔵菩薩はこの世にとどまって人々を救済するために、僧のような姿をしていることがほとんどです。

明王

温和な如来や菩薩の言葉では導けないような業の深い人々を調伏し、悟りへといざなうために存在しているのが明王です。恐ろしい表情で多くの手には武器を持ち、蛇などをまとっている明王もいます。しかし、これらの怖そうな姿は、どんな人でも仏となれるように導くためであり、本来はとても情け深い仏なのです。

天(天部)

仏法の守護神という役割を持っている存在。姿かたちはさまざまですが、よく見られるのが武将のような姿や天女のようなたおやかな外見、中国風の衣装をまとった姿、鬼神のような姿です。比較的親近感のある姿で、七福神のように現世利益的な信仰を集める天部も多くいます。

まとめ

ここまで読んであなたは仏と神それぞれにどんな印象を持ちましたか?おそらく仏の方が人に優しそうだと思ったのでは?仏は人を悟りに導くためにいるのですから、ひたすら救いを求める存在となっています。しかし、神は人より以前にあった存在であり、人を救ったり願いを叶えたりするためにいるのではありません。もしも神を怒らせたら、とてつもないしっぺ返しがあるかもしれない恐ろしい存在なのです。仏と神、突き詰めてみると大きな違いがあることをわかっていただけたと思います。しかしそれぞれ私たちにとって身近な存在ですので、これから寺社へ参拝するときは、ぜひ仏と神の違いや仏の役割なども考えてみてください。

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