【要注意】悪質仏像買取業者の手口を見破るコツとは?
仏像買取業者に仏像を売却をする場合、注意しなければいけないのは、取引をする業者の選び方です。正当な方法で事業を行っている業者がほとんどですが、中には悪質な方法で買取をする業者も存在しているため、あらかじめ注意が必要です。ここでは、悪質な業者の手口や特徴と、相手の嘘を見破る方法について、詳しく紹介していきます。
本当の価値よりも安い価格で買い取る手口
悪質な仏像買取業者の手口として代表的なものが、価値のある仏像を価値のないものとして鑑定する方法です。鑑定の結果によって買取価格にも大きな変化が生じますが、悪質なお店の場合にはできるだけ安い価格で購入しようとするために、本当の価値よりも低く鑑定する場合があります。
たとえば有名な彫刻家によって制作されたような作品であっても、質の悪いお店の場合には価値のないものとして評価をして、安く買い叩こうとします。このような鑑定をする場合に質の悪いお店が行うことが多い手口が、もともとその彫刻家の作品の人気がないために、作者がわかっていても高い値段がつかないという言い訳です。
実際は人気がある彫刻家の作品であっても、本当の価値の通りに鑑定をしてしまったら、買取価格が上昇してしまって利益が少なくなってしまうので、わざと偽りの評価をして持ち込んだ人を騙そうとします。買い取った価格が低ければ低いほど、お店がそれを別の客に売却する場合、お店の利益が大きくなりますが、できるだけ低額で持ち込んだ人が売却するように仕向けるのがこのような悪質なお店の特徴です。
どのように価値の高いものを持ち込んでも、低い価格で評価することが多いのが、このようなタイプの業者の取引の手口なので、鑑定された価格に疑問がある場合には、すぐには売らないようにするのが最適な方法です。
本物をわざと偽物と鑑定する手口
さらに悪質な買取業者が常習的に行っている手口が、本物の仏像をわざと偽物と鑑定して、ただ同然の値段で買い取る方法です。有名な作者によって作られた仏像の中には、現在でも非常に高い価値を持っているものが多く、市場に流出した場合には、高い価格で取引がされています。
ですがその一方で、こうした高い価値に目をつけて、有名な作者が作った仏像の贋作を作って販売しているような人間もいます。見る人が見れば本物と偽物の区別は簡単につくことも多いのですが、贋作を作っている人間の中には、本物そっくりに作ることができるような高い技術を持っているような人間もいるので、プロの鑑定士であっても必ずしも本物と偽物の仏像を正確に見抜けないような場合もあります。
プロでも見抜くのが難しいような贋作を一般の人が区別するのはまず不可能なので、鑑定を依頼した業者が偽物だと判断した場合には、それをそのまま信じてしまう例も少なくはありません。このような、本物と偽物の区別をすることが難しいことを利用しているのが悪徳業者の手口で、中には本物であることが明らかであるようなものも、わざと偽物だと鑑定するようなお店も存在しています。
プロの鑑定士ならば簡単にわかるような嘘であっても、仏像の知識がない一般の人にはわからないことが多いために、このような手口が簡単に成功してしまいます。
悪質な業者の手口を見破るためのコツ
悪質な買取業者に貴重な仏像を安く買い叩かれないようにするためには、相手の手口を見破るためのコツを知っておくのが最適な方法です。悪質な業者の場合には大抵の場合、実際に価格よりも安い値段をつけて買取をしようとするので、素人が見てもあまりにも安い金額で鑑定がされた場合には、とりあえず相手のことを疑ってみるのも、騙されないようにするためには効果的な方法です。
本当の価値よりも安い価格で鑑定をしようとする業者は、あれこれと値段が安くなることの言い訳をして依頼者に仏像を安値で売らせようとするので、説明に納得できない部分があったらその場で相手に問い質してみるのも、相手の嘘を見破るコツです。
悪徳業者の場合には、一般人が質問をしてもどうせわからないだろうと思っていい加減な答えをする場合もありますが、そのような時こそ悪質な業者かどうかを見極めることができる最適なタイミングになります。
仏像に関する知識が何もない場合には、相手の言っていることが本当かどうかわかりづらいですが、買取を依頼する前に自分であらかじめ仏像について勉強をしておけば、相手の言っていることが嘘であることを見抜ける場合もあります。
そのために悪質業者に騙されないようにするためには、できるだけ売りたい仏像のことを自分で詳しく調べておくのが最適で、一般的な売却価格などもネットで調べることができます。
仏像の買取をしている業者の中には、持ち込んできた人の無知につけこんで、実際の価格よりも大幅に安い価格で買い取ろうとする悪質な業者もいます。こうした業者の手口を見破るためには、買取を依頼する前に、自分で売りたい像のことを一通り調べておくのが最適な方法です。