仏像の種類と見分け方の基本を分かりやすく解説
お店に置いてある仏像を購入したいとき、家にある仏像を買取ってもらうとき、その仏像の種類が気になることはありませんか。どのようなご利益があるのか、どのような種類があるのかを知ると、自分に合った仏像と巡り合い良い買い物ができるでしょう。また、買取時も業者ときちんと相談でき、納得した価格で買取してもらえるでしょう。
仏像は大きく四つの種類に分かれている
仏像は大きく分けて、序列が高い順に「如来(にょらい)」・「菩薩(ぼさつ)」・「明王(みょうおう)」・「天部(てんぶ)」の四つの種類に分かれています。
如来とは、真理に目覚め悟りを開いた、仏教の中で一番偉いといわれる仏様です。如来という漢字には「悟りを開いたもの」「真理の世界からやってきたもの」という意味があります。
如来の仏像には、頭頂部がこぶのように盛り上がり、仏の知恵を表す「頂髻相(ちょうけいそう)」や、指の間に水かき状の膜があり、衆生をもらさず救い上げることを示した「縵網相(まんもうそう)」など、優れた32の大きな特徴と80の細かい特徴があります。
菩薩とは、真理を求め修行をしている僧のことで、元々は修行時代のお釈迦様を指す言葉でした。菩薩の代表といわれる「観音菩薩」は、衆生の願いに応じて変身し、全ての人々を救済します。
明王は仏教に帰依しない民衆を導く役割を持っており、悪を打ち砕き人々を救う仏様です。明王のほとんどは怒った表情をしていますが、それは大日如来の使者として仏敵を追い払ったり、怒りをもってねじ伏せて従わせたりする役割があるからです。
天部とは、ヒンドゥー教やバラモン教などに登場する古代インドの神々が仏教の世界に入ったものです。仏法を守る護法神となったものと、現世利益をもたらす福徳神の二つに分類することができます。とても変化に富んだ仏様です。
4種類の仏さまにはさらに多くの種類がある
4種類の仏像にもそれぞれ多くの種類があります。
如来には、悟りを開いた釈迦の姿を表しており、願いを聞き入れる高い精神性を持ち、如来の代表とされている「釈迦如来」、極楽浄土に住んでおり「南無阿弥陀仏」と唱えれば極楽浄土へ連れていってくれる「阿弥陀如来」、手に持っている薬壺でどんな難病も治してくれるといわれている「薬師如来」、全宇宙を統括しており宇宙の果てまで救ってくれる「大日如来」などがあります。
菩薩には「観音菩薩」が変化した変化観音といわれる種類があります。衆生のあらゆる悩みや病苦障害から救うといわれ、頭の上に多数の変化面を持つ「十一面観音菩薩」、千の手と掌一つずつに眼を持ち、無限の力と多様な徳で一切の衆生を救う「千手観音」などがあります。
また、釈迦入滅後の56億7千万年後に如来になることを約束された「弥勒菩薩」なども有名です。
明王には、人間の欲の中でも捨てることが難しい愛欲や欲望を無理に捨てることなく、その迷いですら悟りにつながると教える「愛染明王」、インドで毒を食べ吉祥へ導くとされるクジャクを象徴とした「孔雀明王」など、多くの種類があります。
天部について、護法神では仏教の世界全体を東西南北から見張る四天王の「持国天」「増長天」「広目天」「多聞天」が有名です。また、福徳伸では財宝をつかさどり幸福をもたらす「吉祥天」、安産の神の「鬼子母神」などが有名です。
仏像の見分け方にはポイントがある
仏像にはさまざまな種類がありますが、三つの見分け方があります。 一つ目は服装です。
如来は悟りを開いており煩悩がないので過度な装飾などはなく、ノウエと呼ばれる簡素な衣をまとっています。また、頭は螺髪(らほつ)と呼ばれる、クルクルとしたパンチパーマのような髪型をしています。
それに対し菩薩は、悟りを開く前を象徴としている仏様です。そのため出家前のインドの王子様の姿をしており、きらびやかな宝冠をかぶって首飾りや腕飾りを付けています。
明王は服装に大きな違いはありませんが、怒りの表情をしているのが特徴です。また、髪型にも特徴があり、強い怒りのあまり気流が巻き起こって髪が逆立っています。これは焔髪(えんぱつ)と呼ばれています。
天部にはさまざまな役割があり、その服装には決まった特徴がありません。護法神は軍人のような服装をしていますし、福徳伸は華やかな服装をしています。
二つ目は、光背と呼ばれる、仏様の背後から差す後光です。悟りを開いた如来には、仏様が放つ光を円の形で表した円光といわれる光背か、円光から放射状に伸びる光の形を表した放射光といわれる光背のどちらかが装着されています。また、明王は、光ではなく火焔光と呼ばれる燃え盛る炎を装着しています。
三つ目は色です。如来や菩薩の多くは金色に輝いていますが、明王や天部は赤、青、黒、緑と、色とりどりの仏像が彫られています。
仏像の種類や意味を知らなくても、ただそこにいらっしゃるだけでもありがたい、心が洗われると感じることができるでしょう。しかし、自分に合った仏様をお迎えしたかったり、自分には必要ないと感じた仏像を買取り業者に売ったりするときには、その仏像が持つ意味合いを知ればさらに仏様を身近に感じることができるでしょう。